この記事では、高校生や大学生におすすめのデビットカードについて紹介しています。
記事の後半では、銀行口座の開設時に必要となる本人確認書類についても紹介しています。
デビットカードの基本
高校生や大学生が知っておきたい、デビットカードの基本は以下です。
- デビットカードは審査がないので高校生や大学生でも作れる
- 例)△△銀行のデビットカードを作るには△△銀行の口座が必要
- 使わなくてもお金がかからない=年会費無料のデビットカードを作る
- デビットカードを作る(=銀行の口座開設)には親の同意は必要ない※
※親の同意が必要ないといっても、親に内緒でカードが作れる!ではありません。
未成年の大学生などがクレジットカードを作る際には、①親が申込書に署名②親に電話確認などがありますが、デビットカードを作る際にはそのような審査がないという意味です。
銀行から郵送物が送られてくるので、同居の場合は親にバレないことは不可能です。
親世代はデビットカードの存在そのものを知らないケースが多いはず※なので、先のことを考えて「銀行口座の開設をした」と言えば良いと思います。
※Visaデビットカードなどが普及し始めたのは直近10年くらいのため
高校生や大学生を優遇してくれる銀行のデビットカード
ミライノデビット(住信SBIネット銀行)
高校生や大学生に一番おすすめしたいのは、住信SBIネット銀行が発行する「ミライノデビット」
※2種類(VisaとMastercard)の年会費無料のデビットカードが発行されています
デメリットが見つからないくらい、本当に完成されたデビットカードです。
住信SBIネット銀行 | ミライノデビット (Visa) | ミライノデビット (Mastercard) |
発行会社 | 住信SBIネット銀行 | |
カード種類 | ①ミライノデビット ※キャッシュカード一体型 | |
審査 | なし | |
申し込み可能年齢 | 15歳~ | |
年会費 | 無料 | |
還元率 | 0.6% | 0.8% |
海外事務手数料 | 2.5% | |
海外ATM手数料 | 無料 | |
電子マネー (カード付帯) | Visaの タッチ決済 | Mastercardの タッチ決済 |
スマホ決済 or 送金アプリ | Apple Pay Google Pay ※Kyashカード経由 | |
PayPay 楽天ペイ d払い LINE Pay pring | PayPay 楽天ペイ d払い au PAY LINE Pay pring | |
付帯保険 | 盗難補償 ※不正利用から30日以内に連絡すれば 年間100万円まで補償される | |
特徴 | 電子マネーのチャージでもポイント付与 | |
ガソリンスタンドや月額料金の支払いにも使える | ||
ATM手数料&振込手数料の無料回数が多い | ||
外貨預金口座で米ドル支払いが利用可能 ※手数料は年間30回まで実質無料 | ||
家族カード | なし | |
ETCカード | なし | |
利用限度額 | 利用上限は自由に設定可能 ※0~200万円まで/回 ※0~1,000万円まで/月 | |
発行期間 | 約1週間(オンライン) 約2~3週間(郵送) | |
公式サイト | ミライノデビット |
30歳未満の場合は、無条件でスマートプログラムのランク2が適用されるので、10代20代におすすめの銀行です!
▼スマートプログラムのランク2
- 入金手数料→何回でも無料
- 出金手数料→月5回まで無料
- 他行宛て振込手数料→月3回まで無料
WEBサイトから口座開設とWEBサイト+郵送での口座開設の2種類の口座開設方法がありますが...
①15歳~17歳の場合と②顔写真付き身分証明書(運転免許証orマイナンバーカード)がない場合は、WEBサイト+郵送での口座開設を選ぶ必要があります。
SMBCデビット(三井住友銀行)
個人的には住信SBIネット銀行で十分だと思いますが、大手銀行の銀行口座は一つくらい持っていて損はないと思います。
三菱UFJ・三井住友・みずほ・りそな・ゆうちょなどがありますが、これらの中で一番おすすめなのは三井住友銀行。
アプリの使いやすさやATM手数料の無料回数などが、他の銀行よりも優れています。
SMBCデビット | 詳細 |
発行会社 | 三井住友銀行 三井住友カード |
カード種類 | ①SMBCデビット ※キャッシュカード一体型 |
審査 | なし |
申し込み可能年齢 | 15歳~ ※中学生は除く |
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.25%(現金キャッシュバック) or 0.5%(SMBCポイント) |
海外事務手数料 | 3.05% |
海外ATM手数料 | 110円 |
電子マネー (カード付帯) | iD |
Visaのタッチ決済 | |
スマホ決済 or 送金アプリ | Google Pay |
Apple Pay ※Kyashカード経由 | |
PayPay・楽天ペイ・d払い LINE Pay・メルペイ・pring | |
付帯保険 | 不正利用補償 |
お買物安心保険 (ショッピング保険) | |
優待 特典 | ATM手数料を無料化 (SMBCポイントパック) |
電子マネーのチャージも キャッシュバックの対象 | |
海外でVJデスクが利用できる | |
特徴 | 複数口座/複数のSMBCデビットが作れる |
家族カード | なし |
ETCカード | なし |
利用限度額 | 利用上限は自由に設定可能 ※0~100万円まで/月 |
利用できる場所 | 国内外のVisa加盟店 Visa・PLUSマークがある海外ATM |
発行期間 | 1週間~10日間程度 ※三井住友銀行の口座があれば今すぐ利用可能 |
公式サイト | SMBCデビット |
口座開設時に必要となる本人確認書類
顔写真付き本人確認書類の必要性
2020年4月、犯罪収益移転防止法という法律が改正されました。
この影響で、口座開設時に必要となる本人確認種類が以下のように変わりました。
必要となる本人確認書類
- 顔写真付き本人確認書類の場合は1つだけでOK
- 顔写真の付いていない本人確認書類の場合は2点必要になる
顔写真付き本人確認書類とは、①運転免許証②マイナンバーカード※のこと。
※紙製の通知カードではなく、プラスチック製のマイナンバーカードが必要。
全員が持てるものではないですが、障害者手帳や公立高校の学生証(※私立/国立/公立大学法人は不可)でもOKです。
パスポートの場合は2020年2月以前に発給されたものはOKですが、新パスポートは住所記載欄がないために使うことはできません。
これは、ネットから口座開設した時はもちろん、近くの銀行に行って対面で口座開設する場合もそうです。
▼三井住友銀行の店頭で口座開設時
次の⑧~⑮の本人確認書類の場合には、窓口で原本を直接提示していただいた上で、⑧~㉓の他の本人確認書類等の原本を合わせてご提示いただくこと等によって、ご本人の本人確認を行います(⑧~⑮のいずれか1点と⑧~㉓のいずれか1点の計2点のご提示をお願いします)。
08国民健康保険、健康保険、船員保険、後期高齢者医療、介護保険の被保険者証
09健康保険日雇特例被保険者手帳
10国家公務員共済組合、地方公務員共済組合の組合員証
11私立学校教職員共済制度の加入者証
12国民年金手帳
13児童扶養手当証書・特別児童扶養手当証書
14母子健康手帳
15お取引に実印を使用する場合の当該実印の印鑑登録証明書(注9)
16住民票の写し(注9)
17住民票の記載事項証明書 (注9)
18印鑑登録証明書(⑮を除く) (注9)
19戸籍謄本・抄本(戸籍の附票の写しが添付されているもの)(注9)
20官公庁から発行・発給された書類で、氏名、住居及び生年月日の記載があるもの
21国税又は地方税の領収証書・納税証明書(注9)
22社会保険料の領収証書(注9)
23公共料金の領収証書(注9)
出典 : お取引時確認について : 三井住友銀行
顔写真付き本人確認書類がない場合は...
10代の高校生や大学生で、①~③の顔写真付き本人確認書類を持っている人は少ないと思います。
だから、顔写真の付いていない本人確認書類が2点必要です。
顔写真の付いていない本人確認書類として、10代の高校生や大学生が集められるのは①健康保険証②公共料金の領収書(原本)の2点セットくらい。
②公共料金の領収書(原本)とは、電気代・水道代・ガス代・固定電話料金などで、契約者の氏名(※親の名前でOK)と住所の記載と領収印がある書類のこと。
請求書(=先月の電気代は○○円なので月末に引き落とします)ではなく、領収証(=先月の電気代は○○円だったので今月引き落としました)が必要です。
原本とあるので、WEB上から印刷した領収書は受付できないとのこと。
これまたハードルが高いですが、とりあえず家族に聞いてみてください。
▼住信SBIネット銀行の公共料金の領収書(原本)と認められるもの
原本、発行から3ヵ月以内のもの
電気、水道、ガス、固定電話(IP電話除く)の領収書
領収書の名義がご本人さまでない場合でも、同居の方の名義の領収書でご住所が確認できれば受付いたします。
WEB上から印刷した領収書は受付できません。
出典 : 郵送での口座開設|住信SBIネット銀行
マイナンバーカードを作るべき
10代の高校生や大学生は銀行口座の開設が難しい!ではありません。
顔写真付きの本人確認書類を持っていない人の全てが、銀行口座の開設やクレジットカードを作るのが難しいのです。
運転免許証がある場合は何の問題もありませんが、免許を取っていない人はマイナンバーカードを作るべきです。
そうでないと、銀行口座の開設やクレジットカードを作るとき以外にも、不便なケースが必ず出てきます。